2008年03月30日

第13回「地下鉄の勝ち・・・車椅子プチ一人旅体験記そのA」

前回に引き続き、6月24日から来タイされた、Sさんの“一人旅”の様子を報告する。Sさんはオートバイ事故による5番頚椎損傷の後遺障害をお持ちで車椅子を利用している。
  バンコク到着二日目は朝からSさんと行動を共にした。Sさんは4月にも団体でのバリアフリーツアーに参加しているのだが、その時は、ホテル⇒観光地⇒レストラン・・・と、点から点を車両移動で繋いでいただけだった。今回はSさんだけの個人旅行だ。地下鉄やBTS(高架鉄道)を乗り継いでの移動にも挑戦してみた。

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  たった一日の移動の中でも、その中でいくつもの気づきがあった。
      気づきその1:近代的なショッピングセンターよりも、伝統的な市場の方がバリアフリー度は高い。(第12回当欄参照ください。)
●気づきその2:BTS(高架鉄道) vs MRT(地下鉄) は地下鉄の勝ち。 BTSは確か全路線中、5つの駅にしかエレベーターがない。MRTは一応全駅にエレベーターがついているようだ。また、MRTはスタッフの連携が素晴らしかった。乗り込んだ駅で頼んだわけではないのだが、降りる駅のわれわれが乗り込んだ車両の停車位置で係員が待っていたのには驚いた。
 そして、ホームから地上までいくつかのエレベーターを乗り換えるケースもあるのだが、降り口降り口で、係員が待っていて次に誘導してくれた。
●気づきその3:どこからとも無く手が・・・第12回当欄で既述したとおり、近代的なショッピングセンターほど「なんでこんなところにわざわざ段差をつけるのかな?」というつくりに出会った。その都度、通りかかる、できるだけ力のありそうな若い男性に声を掛けるのだが、皆快く車椅子を持ち上げるのを手伝ってくれた。あるいは状況に気づき、どこからともなく手が伸びてくるケースもあった。彼らの好意を最初から期待していたわけではないのだが、気持ちの良い光景だった。

最後に、Sさんからのお便りからの一文をもって締めくくりとしたい。

「体に不自由のある者が、特に車いす利用者が外出することの出来る場所は限られます。もしも行き先にバリアが有れば、そこへ出かけても目的を達成出来ないかも知れません。

しかし、ベッドで寝返りも打てない、一人で食事をすることも難しい私ですが、今回タイ王国のプチ一人旅を楽しむことが出来ました。本気でどこかへ行きたいと考えて、それを実行に移したならば、夢は必ず叶うと立証できた旅でした!」

 ★地下鉄車内にて。Sさんと筆者(右)。
 
 

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posted by バーンタオ at 18:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記