2003年10月01日

第3回 「村に暮そう――タイでホームステイしてみませんか?」

「まだ日も昇らぬ早朝から目覚め、近在の田畑に出る。清々しい空気の中、鍬を振るう。冷たい井戸の水で汗を流す。その家の住人と一緒に托鉢の僧に喜捨をする。日が高くなればお気に入りの木陰で読書をする。夕餉には地酒を酌み交わし村の古老の歌を愛でる、、。そして夜も更ければ質素だが蚊帳を吊った清潔な寝床で眠りにつく、、、」

 

9月22日、バンコクのラジソンホテルで開催されたのセミナーに参加した。テーマは「ホームステイ」。タイ国観光・スポーツ省の主催だ。

タイ人や外国人旅行者を対象に、地方の農村や漁村の一般家庭に体験的に滞在してもらおうという企画。どうやら国を挙げて取り組むようだ。

 

セミナーの参加者は約150名。旅行業者やツーリズム論を教える学者はもちろん、村おこしのキッカケとならないかと考える地方行政の有力者なども参加した。

 

まだ、発想の段階なのだろう。国立マヒドン大学の教授達がコーディネーターになり、彼らが作成した草案をベースにした基調報告、エコツーリズム専門家、農村経済研究者など関係者によるパネルディスカッション、グループ討論が行われた後、最終的な総括が行われた。

 

参加した結果、これはなかなか面白いと思った。

 

今、タクシン首相の政府は一村一品運動(ONE TUMBOL ONE PRODUCT=OTOP)を推進している。だが生産するのは物品ばかりでなくても良いはずだ。考えて見ればサービスも立派なプロダクツ(製品)だ。

 

サービスだからこそ、工夫次第で、その村、その家庭独自のものが提供できるはず。物品にはない多様性が生まれる。

 

タイ国中の到るところに、ホテルではなく一般の家庭に安全に安心して泊まれる場所がある。そしてその村、その家ごとの真似のできないおもてなしがある。その土地の文化や自然、生活風習に触れることが出来る。こんな楽しい旅はないではないか?

 

勿論課題がないわけではない。タイではホームステイの歴史が無いわけだから、今後最低限の基準を作成する必要はある。施設やその地域の安全性、衛生管理、情報提供の仕組みなどなど、、、。だが、いずれも克服可能な課題だろう。特に村おこしという観点からは、地方行政のバックアップが期待される。

 

いずれにせよ、我々外国人が体験できるようになるまではまだ多少時間はかかるだろうが大いに可能性は感じる。小生の中でも、様々なアイデアが生まれてきた。

 

「ホームステイ」。シニア世代がアクティブスローライフを楽しむ際の、有力なアクティビティーのひとつになりそうだ。

(2003年10月掲載)

 P1010006.JPG

※写真はイメージです。

 
posted by バーンタオ at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | スローライフ・ロハス関連
この記事へのコメント
タイのロングステイについての報告興味深く読ませて戴いてます。退職後まだ雑事に追われて具体的行動に移せないのですが時期をみて動きたいと考えてます。今回報告されているホームステイはロングステイへの足掛かりとして有効な施策だと思います。私もこの様な施策が第一段階として経験できるなら参加したいと考えています。
Posted by 中浦貞男 at 2009年12月08日 12:51
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/34030066
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック