2009年02月25日

第61回「雑草という名の草はない」

「(前略)チェンマイ、ランプーンも時々雨が降るようになりました。農業者には、山の木たちには嬉しい雨ですが、雑草の芽も一緒に飛び出します。(後略)」

 

3月も下旬になり、バンコクもだいぶ気温が上がり、いよいよ本格的な暑季到来のようだ。

 

そんなある日、筆者が主宰するコミュニティー「バーンタオ村」の村人で、ランプーンにお住まいのSさんから、いかにも北タイの自然の息吹を感じさせるようなお便りを頂戴した。

 Sさんは60歳を越えた今も、ランプーン近郊で農業に打ち込んでおられる。「(雑草は)気温があるので日本よりも遥かに早いスピードで育ちます。熱帯農業は日本以上に雑草との戦いです。しかし雑草という名の草はない、とどこかの高貴なお方が申されたように、北部急斜面の農地では、土壌の流亡を防いでくれる強い味方でもあります。

メルマガ(=村人誌)によれば、毎日たいそうお忙しいようですね。どうぞお体に気をつけて、長くこのプロジェクトを続けられますように。S」

 

雑草という名の草はない、か・・・。

 短いが、鋭い教訓をいくつも感じさせてくれるとてもいいお話だなと思った。

Sさんは雑草の芽吹きで季節の変化と自然との共生を感じたのであろう。

 四季の豊かな日本からタイ・バンコクに移り住んだ日本人の多くはとかく、この地を季節の変化に乏しい土地柄と感じているのではないだろうか?

しかし実際は暑季には熱帯特有の美しい原色の花々が咲きみだれ・・・、雨季には樹木の瑞々しい緑がしたたり・・・、乾季は日本の秋空を思わせる凛とした空気を感じることが出来るはずだ。

 

もし、それらを実感することができないとすれば・・・

 バンコクという大都市での生活の中、私たちの五感が鈍っているのだ。

やはりSさんのような自然の中でのお仕事は羨ましい。機会があれば、Sさんの農場を拝見し、自然の中での生活を体験したいものだとも思う。

 しかし、バンコクという都会に住む私たちも、日々の生活の中にヨーガや太極拳を取り込むことなどで、心身の調和を促し、わずかな変化かもしれないが、微妙な自然からのメッセージを体感する能力を高めることができるのではないだろうか?そうすれば自然の変化を楽しむことができると同時に、他人の心の変化も感じることができ、優しい気持ちを持てるようになれるのかもしれない。 

日々の生活に工夫をとりいれ、五感を取り戻そう。季節感を取り戻そう。優しさを取り戻そう。

(2008年3月掲載)

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posted by バーンタオ at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | スローライフ・ロハス関連
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