2009年02月15日

第59回「本当にスペインに行くかどうか・・・」

「退官後は天下りなんかせず、スペインに移住する」

そのように公言し続けている高級官僚がいるそうだ。

 

1月末から2月初旬(注:2008年)にかけて約20年ぶりに真冬の日本を経験し、大雪の前日タイに帰国した。1月30日横浜、1月31日東京で行われたタイ国政府観光庁が主催するセミナーにパネリストとして参加し、その翌日経済産業省管轄の財団法人ロングステイ財団の総会に海外ロングステイサロン運営受託会社として出席したのだ。

 公益法人の総会に参加するのは初めてで、しかも会場がニュースによく登場する有楽町の外人記者クラブだったので、最初は御のぼり気分だった。だが、総会が始まってみると、眠けを押さえるのが大変だった。

しかし、一箇所とても興味深い部分があった。

 総会の途中、経済産業省の北畑隆生事務次官の挨拶がDVDで流れた。まさにこの人がかつて約20年前に流行ったシルバーコロンビア計画発案の張本人だったのだ。

計画発案の経緯は、彼がスペインの日本大使館に出向しているときの体験が元になっている。

 

その当時、スペイン南部には北欧やドイツなどそれぞれの国民が暮らすスウーデン村、ノルウエー村、ドイツ村とでもいうようなコミュニティーが出来ていて、スペインの役人から日本村も作ったらどうか?と勧められたそうだ。

 芥川賞作家の堀田善衛さんもその当時バルセロナにロングステイ?中で、親交があり、彼らの暮らしぶりから着想を得た・・・との事だった。

しかし、20年後の現在、ユーロ高でスペインの物価も急激にあがり、円ベースで約2倍の生活費がかかるそうだ。北畑事務次官と同期の高級官僚の間では、本当にスペインに行くかどうか監視する会というものが発足されたらしい・・・。

 20年後の経済状況がどうなるか、いくら経済官僚とはいえ正確には予測できないだろうから、監視されるのも可哀想な気もする。

しかし、ロングステイ財団総会で聞いた北畑事務次官の話の中には、シルバーコロンビア計画失敗の理由について真摯な反省が一切無かった。その原因をマスメディアからの反対キャンペーンだけに結論付けているのはいかがなものか?と感じた。

 

シルバーコロンビア計画には何が欠けていたのか?

 今、シルバーコロンビア計画が、海外ロングステイという言葉に代わったとき、その問い掛けが、とても重要だ。

その問い掛けの中に成功の秘密が隠されているように思う。

 中国在住の友人から以下のメールが届いた。「(前略)先日北畑次官についての新聞記事を読みました。(中略)

『何が欠けていたのか』を議論するよりも本人がステイしてみて、その日記をブログで公開すれば、自ずと理解できるのではないでしょうか??(それが責任を果たすと言うことでしょう!!)

 人間は自分がその立場になれば、『思い至る』ことが必ずあると思います。将来ロングステイを目指す私としても、人の事は言ってみたものの、自分の明確な見通し、計画がないことに気が付きました。将来日本円が弱くなり、東南アジアの物価が高騰した際、経済難民にならないようにしっかりと考えて生きたいものです。」

(谷田貝)

(2008年2月掲載)

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posted by バーンタオ at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ロングステイ
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